未来人の性格

2213年7月19日

ここまで200年後の未来社会についてご報告してきましたが、果たして未来社会の住人である未来人とはどんな人たちなのかご興味があるかと思います。未来人とは宇宙人のような人たちなのか。

残念ながら、違います。23世紀の未来人は21世紀初頭の皆さんと外見上は全く変わりません。これは世界中同じです。何万年も経つと人類の容貌は変化するという説を聞いたことがありますが、まだそういう時期には来ていないようです。

ただ、性格類型には変化が見られます。旧世界では全般に実際的な人が多かったように思えます。貨幣経済下では、要するにカネの算段に長けた要領のよい人が社会の主流であったわけです。その権化が資本家・資本企業経営者でした。

貨幣経済が廃された23世紀の世界の人たちはどこか遠大で、思索的なところがあるように感じます。もはやカネのことを考えることもなく、基本的に生活不安から解放されているため、あくせくする必要がありません。自分のペースで働き、ゆったりと暮らしていけるのです。

また前にご報告したように、未来世界では理想と現実が統一されていますから、理想を追求することは何も青臭いことではありません。老若男女を問わず、未来人は理想主義者です。未来社会では何の理想も持たない人間はかえって軽蔑されかねません。

もちろん実際的な人は存在しますし、実際家的な仕事もたくさんありますが、そうした職に就いている人たちも、身も蓋もないシニカルな「現実主義者」ではなく、むしろそのような人たちこそ、最も高い理想を追求する理想主義者なのです。

こうして、旧世界では社会の主流からはほぼ締め出されていた理想家肌の思索的なタイプの人間は、未来社会では主役です。ある意味からすれば、不器用な人が主役になれる社会と言えるでしょう。
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by komunisto | 2013-07-19 10:45 | 社会