人口/食糧問題の解決

2213年8月9日

23世紀の未来世界では平均寿命が飛躍的に延びていると報告しました。となると、人口/食糧問題が飛んでもないことになっていないかという疑問が浮かぶかもしれません。

2213年の地球人口は80億人余りです。これは200年前の21世紀初頭より10億人多い程度です。しかし、この200年間、人口/食糧問題では曲折がありました。

20世紀以降の人口爆発現象により、22世紀初頭には地球人口はいったん100億人を突破していました。その頃には食糧危機が地球全域に拡大し、先進国でも餓死者が続出。そうした食糧問題の深刻化が21世紀末から22世紀初頭にかけての世界連続革命の重要な契機ともなったのです。

革命後、人口爆発に歯止めがかかったのは、共産主義の功績です。爆発震源地の「南」では多子の要因でもあった貧困問題が解決し、貧困ゆえに人々の精神的な拠り所ともなっていた宗教の役割が減少し、結果としてバースコントロールを妨げる宗教上の禁忌も緩和・解消されたのです。

一方、対照的に革命前は少子高齢化に悩んでいた「北」では少子化に歯止めがかかりました。ここでは労働時間の長さと硬直さが少子化の重要な要因となっていたのですが、4労働時間制の導入により子どもを持つ女性が働きやすくなり、父親の子育て参加も常識となりました。

ちなみに21世紀初頭には1点台初めまで落ち込み、世界有数の少子化社会となっていた日本の合計特殊出生率も今や、2点台前半まで伸びています。

こうして、23世紀には世界レベルでのバースコントロールが機能しており、地球人口が程よくバランスされるようになりました。「多子高齢」でも「少子高齢」でもない、言わば「中子高齢」が実現していると言えます。

それでも80億人は決して少ない数字とは言えませんが、80億人口を支える食糧は世界食糧農業機関による計画的な農政と食糧分配が機能していることから、十分まかなえています。遺伝子組み換えによらない人工栽培技術の発達も強みです。 

ちなみに200年前、食糧問題解決の苦肉の策として提案されていた「昆虫食」にまで手を出す必要性は全く生じていません。もっとも郷土食としてのセミの揚げものやハチの幼虫の佃煮などは人気食品ですが。
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by komunisto | 2013-08-09 10:26 | 社会