ウルトラ・レスキュー隊

2213年9月2日

1日過ぎてしまいましたが、21世紀日本の昨日は「防災の日」でした。23世紀日本に「防災の日」というものは特にありません。現在、避難訓練ということ自体、専門機関の演習としてしか行われていないのです。

これは避難訓練の効果がかつてほど信奉されなくなった結果でもありますが、現在、各地方圏(道)ごとに極めて強力な災害救難隊が配備されていることもあります。

かつて災害救助は第一次的には消防、消防だけでは対処しきれない大規模災害では自衛隊が投入される一方、警察や海上保安庁も一定の救助任務を負うというように、災害救助機関が錯綜しており、しばしば連携も乱れがちでした。

こうした問題を克服した現在、災害救助は上述の道災害救難隊が一元的に担うことになっています。消防や警察等も災害救助に関しては救難隊の指揮下に入ります。

この救難隊は高度のレスキュー技術を備えた常設機関で、隊員は特別な訓練を受けた精鋭です。そのため、通称ウルトラ・レスキュー隊とも呼ばれています。特に山岳地帯の多い北陸信越道の災害救難隊は山岳救助でも知られています。

ちなみにかつて高度のレスキュー技術をもって大規模災害の救助にも投入された自衛隊はすでに軍隊廃止条約に基づいて廃止されて久しいのですが、道災害救難隊は旧自衛隊のレスキュー技術を引き継ぐ存在でもあります。

各道災害救難隊を中央で束ねるのが、災害救難センターという中央組織で、複数の道にまたがる災害では連携・統合運用も可能になっています。

さらに災害救難隊のみでは対処し切れないほどの大災害では、国連に相当する世界共同体に所属する民際緊急救難隊が派遣要請に基づいて出動しますが、派遣要請がなくても世界共同体独自の判断で出動する場合もあります。

現在、大災害のような緊急時に国際救助をしばしば妨げた国家主権という観念は克服されており、世界共同体は独自の判断でも救難介入を行えるようになっているのです。

大規模災害は今も毎年世界各地で続いていますが、救助体制の一元化と民際化が進んだことにより、かつていわゆる開発途上地域の災害ではしばしば膨大な数に上った犠牲者数も大幅に減少してきています。 
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by komunisto | 2013-09-02 10:35 | 社会