民間公安組織

2214年2月23日

前々回、民営交番の報告をしましたが、今回は民間公安組織というややタブーに触れる報告です。公安=公共安全はかつて政治警察(公安警察)の仕事であることが常識でしたが、これも23世紀には大きく変わりました。

現在、公式の警察組織に公安警察という部署は存在せず、かつて公安警察が担っていた機能の大部分は、交番を運営するのと同じ社会安全連絡会(社安連)が担っています。すなわち社安連の公共安全課という部署がそれに当たります。

公安警察は100年前の革命後間もなく廃止され、その任務の多くは反革命活動を監視する民間組織であった革命防衛連絡会(革防連)に引き継がれたのですが、現在の社安連はこの革防連と、日常的な防犯活動に当たった防犯協議会が40年ほど前に統合再編された新組織なのです。

社安連公共安全課は交番とは異なり、アンダーカバーの部署であるため、実態が秘密にされていて、不透明なのですが、基本的には革防連の任務を受け継ぎ、反革命活動の監視に当たっているものと推定されます。従って、資本主義復活運動などはその監視の中心ターゲットと思われます。

ただ、旧公安警察とは異なり、民間公安組織は逮捕や捜索押収のような強制捜査権を持たないため、その活動は監視と情報収集にとどまりますが、活動の中で犯罪行為を見出したときは、警察に告発し、捜査協力する権限と義務を持っています。

このように民間公安組織の活動は大部分が非公式のアンダーカバーであるため、旧公安警察以上に秘密のベールに包まれています。そのため、民主的な情報公開の観点からはしばしば問題視され、革命から100年以上を経た現在、もはや大規模な反革命活動など見られないことからも、廃止論が聞かれます。

とはいえ、23世紀社会は強力な市民主導社会であるため、交番のような日常的な防犯活動のみならず、こうした公安活動までも警察に依存せず、民間組織の手で行うべきものという意識には確固たるものがあるようです。
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by komunisto | 2014-02-23 09:26 | 政治