23世紀の憲法

2214年5月4日

2014年の日本では、昨日はまだ「憲法記念日」でしたね。「まだ」と書くのは200年後の現在、5月3日はもはや祝日ではなくなっているからです。そして、憲法も全く違ったものとなっています。

2014年の日本では憲法改正論議がやかましくなっているようですが、歴史を先取りしますと、1947年5月3日施行の昭和憲法は結局、2030年までに段階的に改正され、当時の改憲派の標的だった平和主義を事実上放棄した復古調の新憲法が制定されています。現在の憲法はそれからさらに時を経て、民衆革命後の2108年に制定・公布されたものです。

現在の憲法は少し変わっていて、正式名称を「日本民衆会議憲章」といいます。民衆会議というのは、これまでにも何度か報告しているように、23世紀の国会及び地方議会に相当する代議機関のことです。現在「国家」という枠組みは存在しないため、「日本国憲法」という言い方はされないのです。ただ、通称として単に「日本憲法」と呼ばれています。

しかも、全世界が世界共同体という単一の政治組織体に統合されているため、究極の憲法は「世界共同体憲章」なのです。これはちょうど200年前の国際連合憲章に相当すると考えればわかりやすいでしょう。かつての国連憲章にも半ば世界憲法的な意義はありましたが、現在の世共憲章はまさに世界憲法そのものと言えます。

日本を含めた世界共同体を構成する各領域圏の憲法は、世共憲章に則って制定される地域的な憲法のようものです。そのため、世共憲章が全文200条を超える比較的詳細なものであるのに対し、領域圏の憲章は例えば日本の場合、50条程度の簡素なものとなっています。 

日本憲章の内容的な特色として、政体は民衆主権に基づく統合的(非連邦的)な共和政体を掲げ、基本的人権の筆頭ではおよそすべての生物の生命及び生存の権利の至高性をうたうなど、旧憲法とは極めて異なる政治哲学に立脚しています。

ちなみに、昭和憲法では第9条として目玉だった平和主義は一度死にましたが、今やほぼ同じ内容が世共憲章に取り込まれ、全世界における軍隊廃止の共通根拠条文として拡大再生されています。
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by komunisto | 2014-05-04 11:43 | 政治