持続可能的暖房

2214年12月16日

2014年も年末になり、寒くなってきたことと思います。200年後の2214年の年末もそう変わりませんが、大寒波・豪雪という異常気象は起きていません。温暖化が抑止されていることと関連があるのでしょうか。

ともあれ、南西諸島を除く日本の冬には暖房が欠かせません。しかし、暖房システムはかなり変化しているようです。

興味深いのは、囲炉裏の復活という現象が見られることです。特に戸建て住宅の建設は資本主義的なディベロッパーではなく、大工職人組合のような企業体が請け負うため、依頼主の希望で様々な工夫が施せます。囲炉裏の設定もその一つです。

もちろん23世紀にも近代的な暖房が普及していますが、石油式、電気式を問わず、ストーブは廃れています。代わりに、温水式床暖房の普及が見られます。集合住宅ではたいてい導入されています。電気式床暖房もありますが、過熱の危険から推奨されていません。

電気式の暖房では、高い位置に取り付けるエアコン式のものより、低い位置に取り付けるオイルヒーターが一般的です。かつては電気料金が高額のため、普及していなかったようですが、現在は電力も無償化されているため、経済的な問題はありません。

要するに、環境的持続可能性が社会の常識として定着している23世紀には、全体としてなるべく電力に頼らない暖房システムが志向されているのです。

ちなみに電力供給自体も、現在では再生可能エネルギーが大半を占めていますが、特に地熱発電の開発が進んでいます。統計上は、個人宅の冷暖房の半分以上を地熱発電でカバーしているとのことです。

元来大規模な火山帯に位置する日本列島は地熱発電のポテンシャルが大きな地帯であったので、特に不思議はありません。私権との調整の難航や総資本による原発依存の固定観念が豊かな地熱利用を阻んでいただけです。

現在居住している家も、温水床暖房完備の住宅となっていますが、かつて21世紀の旧世界で使用していた電気ストーブやエアコンではほとんど暖まらなかった足元が暖まり、暑さより寒さに弱い身には大変重宝しています。
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by komunisto | 2014-12-16 13:19 | 環境