犯罪組織の消滅

2215年9月10日

そちら2015年の日本では、広域暴力団組織Y組の分裂騒動が起きたそうですが、2215年の日本に暴力団というものはそもそも存在しません。存在しないのは、警察の壊滅作戦で潰されたからではなく、自然消滅したからです。

このように犯罪組織が存在しないのは、日本に限らず、世界共通傾向です。マフィアや麻薬カルテル、黒社会などなど、世界の著名な犯罪組織はみな過去のものです。これらもすべて自然消滅しました。

その最大の理由は、貨幣経済の廃止です。日本では「暴力団」という不適切な用語が定着してしまったのですが、本来犯罪組織とは単なる暴れ者集団ではなく、非合法(一部合法)ビジネス集団だったのです。

このことは、麻薬ビジネスを専業としていた中南米の麻薬カルテルを想起すればよくわかりますが、「暴力団」と不適切に呼ばれていたY組の年収9兆円などと言われたのも、「暴力団」の経済組織としての本質を物語っています。

ある意味、犯罪組織は貨幣経済の副産物だったのです。どの犯罪組織も貨幣経済が高度に発達した資本主義社会で成長を遂げていたのも頷けます。そうであれば、革命によって資本主義社会から貨幣経済によらない共産主義社会に変革されたことで、犯罪組織の存立基盤も失われたのです。

とはいえ、革命当初は違法に私的通貨を発行して裏で貨幣経済を営む闇経済組織がしばらくは見られ、経済警察による摘発がしばしば行なわれたそうですが、計画経済を軸とする共産主義体制が確立するにつれて、そうした闇組織も消滅していったのです。

もっとも、麻薬のように経済体制のいかんを問わず、社会内に一定の潜在的需要がある法禁物については、闇ビジネスが成り立ちそうですが、そうはなっていません。その背景にある未来社会の驚きの仕組みについては次回へ。
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by komunisto | 2015-09-10 09:51 | 社会