4時間労働制

2216年3月5日

23世紀現在、労働者の働き方が大きく変化しています。その変化の中心は、労働時間の大幅な短縮にあります。そちら21世紀では1日8時間労働基準は変わらず、しかもそれを骨抜きにするような改悪で抜け道的な「残業」はかえって拡大しているとか。

こちら23世紀は1日4時間労働が基準です。つまりは、ほぼ半日労働です。但し、4時間はあくまでも「標準」であって、違反すれば罰則対象となる「上限」は6時間です。これにはさらに但し書きがついて、上限いっぱいまで労働させる事業所は、理由を付して届け出る必要があります。

一方、残業は「裁量」も含めて違法となります。つまり、労働者が好きで残業することもご法度なのです。そこまでしなくても? いいえ、そこまでしないと日本のような働き蜂社会では残業習慣はなくならなかったのです。

以上は一般的な労働の場合の原則であり、警察・消防や一部の医療関係のように24時間稼動を要求される公共性の高い労働分野では特例として6時間標準が認められています。それでも、21世紀までに比べれば短縮されていますね。

とはいえ、原則4時間では相当多くの労働者を動員する必要があるのではないかと思われるのですが、ワークシェアリングによるシフト制が多くの職場で採用されていて、昔なら一人の労働者が一日通しで担当していた仕事を二人に分けるといった場面は多いようです。

労働効率という点では一見、資本主義的オーバーワークのほうが勝っているようですが、実はオーバーワークはかえって労働者の疲弊による生産性低下の原因でした。現在、あらゆる仕事は無償労働ですから、人件費節減圧力はなく、オーバーワークならぬオーバースタッフは当たり前です。

それにしても、皆さん無償でよく働く気になるものだとは旧世界人の感慨であって、23世紀人たちは半日労働ならタダ働きでも苦にならないようなのです。腑に落ちない21世紀人もいらっしゃるでしょうが、200年という時間の経過とはそういうものです。
[PR]
by komunisto | 2016-03-05 14:38 | 経済