23世紀世界旅行記(1):イスランド領域圏

2217年1月5日

予告していたとおり、23世紀世界旅行の最初の地イスランド〔アイスランド〕へやってきました。氷の島という名称どおり、寒いですが、ここの冬は日本の豪雪地帯ほど寒くもなく、積雪も少ないというのは意外です。ただ、冬の日照時間が短く、長く暗い冬となります。

ここへ来るのは二度目です。一度目は23世紀にタイムトラベルしてきた三年前でした。なぜかというと、ここイスランドはタイムマシン管理局が所在する所だからです。イスランドと言えば、ジュール・ヴェルヌの有名なSF小説『地底旅行』の入り口としても有名ですが、まさにタイムトラベルにふさわしい地球の果てのような景観に恵まれた場所です。

タイムマシン管理局とは、その名のとおり、タイムマシンで過去の世紀からやって来る者の出入りを管理する関所のような場所と理解すればよいでしょう。実は、このタイムマシン管理局の存在は秘密になっており、その存在をみだりに漏らしてはならないのですが、ここでは特別に明かしてしまいます。

かつてのアイスランドは小さいながらも独立した島国でありましたが、現在ではスヴェディーオ〔スウェーデン〕、ノルヴェジーオ〔ノルウェー〕、スオミーオ〔フィンランド〕、ダンランド〔デンマーク〕、エスキモーの地グロンランド〔グリーンランド〕とともにノルド(北欧)合同領域圏という統一体にまとまっています。

合同領域圏とは、複数の領域圏が協約に基づいて合同し、重要政策を強調的に執行する体制であって、連合領域圏に比べると、緩やかな結びつきとなっています。イスランドもそうした合同領域圏の加盟領域圏として、独自の地位を有します。

23世紀は、自動車も水素燃料によるなど、水素の利用が普及していますが(過去記事参照)、歴史的にイスランドはそうした所謂「水素社会」の最先端であり続けており、環境的持続可能性に立脚する未来社会のモデル領域圏でもあります。

そうしたことから、イスランドは小さな領域圏でありながら、地球全体を束ねる世界共同体の環境シンクタンクの性格を持つ「持続的可能性研究センター」が所在するほか、火山活動が活発な火山島であることから、火山研究の最先端でもあるとのこと。

かつてはアイルランドと混同されるような地味な小国でしたが、モデル領域圏となった現在のイスランドは、移住者や公務等での長期滞在者が増えた結果、人口が三倍近くに増加して現在90万人ほどに達しており、結構活気に満ちた島であります。

23世紀に到達した三年前には、イスランドからノルヴェジーオを経由して一気に郷里である日本へ飛ばせてもらったのですが、今回はここイスランドから欧州を南下する道をたどります。とりあえず、次は再びノルヴェジーオへ渡ってみることにしましょう。
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