23世紀世界旅行記(10):ルシーオ合同領域圏①

2217年7月1日

ルシーオにやってきました。旧ロシアです。相変わらず広大な領域圏ですが、23世紀には少し縮小されています。すなわち、旧ロシアの東のはてにあった旧極東連邦管区の部分が「独立」して、極東ルシーオ領域圏となっているのです。

この極東ルシーオは人口もまばらな地域ですが、実態としては東アジアに包含されるので、現在では日本も含まれる広域的なまとまりである東方アジーオ〔アジア〕環域圏の招聘領域圏として、オブザーバ参加しています。

現在のルシーオは旧ロシアの領土からこの極東ルシーオを除いた部分で成り立っています。それでもなお世界最大面積の領域圏であり、複数の準領域圏が結合した連合領域圏であります(ルシーオ連合領域圏)。

少しややこしいのですが、23世紀のルシーオは、このルシーオ連合領域圏と極東ルシーオ領域圏に、ルシーオ連合領域圏の西で接するベロルシーオ〔ベラルーシ〕領域圏の三つの領域圏が合同したルシーオ合同領域圏にまとめられています。

従って、この三つを合わせると、まさにユーラシア大陸にまたがる超広大な領域圏となりますが、これまでにもいくつか事例を見たように、合同領域圏とは独立の領域圏の緩やかな合同ですから、一つの帝国のようなものではありません。

ちなみに、かつて日ロ間の懸案であった北方四島は極東ルシーオの領域に含まれますが、現在では日本領域圏との共同管轄地域という折衷的な形で解決されています。その見返りとして、日本領域圏はルシーオ合同領域圏の招聘領域圏としてオブザーバ参加するという形で、クロスしています。

このような器用な芸当が可能なのも、国境で隔てられた国家をなくし、単一の世界共同体にまとまったおかげとしか言えず、21世紀までの主権国家体制下では不可能なことだったでしょう。

さて、こたびの旅行では、シベリーオ〔シベリア〕のはてにある極東ルシーオまでまとめて足を伸ばすのは厳しいので、極東ルシーオは後で改めて回ることとし、さしあたりルシーオ連合とベロルシーオのみ足を運ぶこととします。とはいえ、やはり広いので、詳細は次回へ。
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