カテゴリ:司法( 11 )

2213年7月7日

先日、裁判所の見学に行ってきました。旧社会でも裁判所という所は、見学者・傍聴人としても、当事者としても一度も足を踏み入れたことのない全くの別世界でしたから、裁判所見学はまさに生まれて初めての体験ということになります。

なぜそれほど裁判所は縁遠かったのかと言えば、地元の市に裁判所がなかったことが大きいでしょう。ところが、未来社会では地元の市の中心駅前の総合ビル一階に小さな裁判所が入っているのです。こういうことは珍しくないそうです。

未来社会の裁判所は人口20万人に一庁程度の割で設置されています。かつて、私の住む地域では隣の市にある地裁支部が最寄の裁判所だったと思うのですが、電車とバスを乗り継いでいかねばならない辺鄙な場所でした。

ただ、こうした街なかの裁判所―「地域裁判所」と呼ばれます―では、旧社会で言う民事裁判(市民法裁判といいます)と軽微な刑事裁判(犯罪法裁判といいます)が行われ、大きな犯罪事件―めったにありませんが―の裁判は庁舎の規模や警備上の理由から大都市の裁判所で行われるそうです。

見学したときには、法廷で軽微な傷害事件の裁判を傍聴することができました。気がついたのは法廷に法壇がないことです。案内の職員に聞くと、どの裁判所にも法壇というものはないそうです。未来社会の裁判官は一段高い所から人を裁く権威者ではなく、当事者と同じ高さで、法と証拠に基づき紛争や犯罪に解決を与える公僕にすぎないからだといいます。

また、未来社会には検察制度がありません。見学した法廷でも、被告・弁護人と裁判官の3人の姿しか見えないため、案内係に聞いたところ、旧社会にあった検察官という官職はそもそも存在しないとわかったのです。その理由や、ではどうやって訴追するのかといったことは、もう少し調べた上でご報告します。

一方、未来社会では一般市民が参加する陪審制が広く導入されているのですが、見学したような軽微事件の裁判では陪審裁判は行われないため、陪審法廷はまだ傍聴していません。機会があれば、大都市の裁判所で見学してみたいと思っています。
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by komunisto | 2013-07-07 12:01 | 司法