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2216年7月8日

21世紀にいた頃、苦手だったものに、ルルルルという電話の呼出音や家電関係のピーといったお知らせ音がありました。気にしない人は全然気にならないらしいのですが、私の場合、突然ルルルル、ピーと鳴ると心臓もドキュンと鳴り、心臓に悪いと思っていました。

なぜ、それほどあの種の機械音が苦手だったか思い出してみますと、音楽性がまるでないただの機械音の無機質性が私の繊細な?神経を逆なでしていたようです。その点、携帯電話の着信メロディーは進歩的でした。

一方、23世紀に飛んできてみると、無機質な機械音は一掃され、電話の呼出音などもみんなオルゴールによるメロディー化されており、しかも自分で好きなメロディーを選択できるようになっているのです。

全般に23世紀の社会で、オルゴール音は実にいろいろな場面で使われています。ただし、駅などの公共施設は別です。これは、以前のたよりでもご報告したように、「囚われの聴衆」論により、強制的に音楽を聴かせることは禁止されているからです。

ちなみに、21世紀の頃、鉄道駅の発車ベルをメロディー化することが流行っていましたが、23世紀の鉄道駅にはそもそも発車ベル自体存在しません。大きなターミナル駅などでも、自動案内放送で列車の間もない発車を知らせるだけで、音無しです。

オルゴールの使用は、あくまでも個人に対する何らかの通知・警報などの場面に限られているのですが、それにしてもそうした場面はかなり多いので、23世紀にはオルゴールが溢れているように思えます。

溢るるオルゴールは23世紀の世界的な傾向なのですが、オルゴールには人間の脳に働きかけて、心を落ち着かせる療法的な効果もあることが広く認識され、いろいろな場面で使われるようになったようです。実際、オルゴールなら私の心臓ドキュンも回避でき、安心です。
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by komunisto | 2016-07-08 10:28 | 社会