脱履歴社会

日本特有の一斉入学・就職の季節がまた巡ってきた。それは同時に入学・就職の失敗の季節でもある。

過去の履歴がことさらに重視される日本社会では、学歴を含む履歴に空白が生じることは重大なマイナスとなる。こうした履歴社会ではあなたが過去に何であったかに専ら関心が集中するからである。 

人の採用に当たって履歴を重視するのは、少しでもすぐれた人物を発見したいという採用側の意志の表れではあろう。たしかに過去の履歴からどんな人物であるかを推定することはある程度まで可能だが、人には過去の履歴だけでは推し量れない要素がある。

過去何であったかばかりでなく、現在何であるか、また将来何であり得るか、に関心を向け変える必要があるのではないか。つまり現在及び将来何ができ、何をしたいのかを問う履歴書不要の採用方法だ。採用側にとっても思わぬ逸材の発見につながるのではないだろうか。

履歴書不要の採用が慣行として定着し、履歴書がそれこそ過去の物となるとよい。脱履歴社会である。
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