人生100年時代

2213年8月6日

23世紀の日本人の平均寿命は100歳台とご報告しました。人生75年を理想としていた私にとって、25年も余分に生きる可能性のある未来世界にはいささか当惑を覚えます。あと60年近くをどう生くべきか━。

貨幣経済の廃止によって、生活の不安からは解放されている未来人の人生には、山も谷もありません。旧世界での山あり谷ありの人生はほとんどの場合、貨幣収入の増減によって起きていました。それは大変ではあった反面、それなりにスリルのある人生でもあったでしょう。

山も谷もない平板な人生100年はかえって苦痛のようでもあります。ただ人生が長い分、モラトリアム期間も長く、30歳ぐらいまでは人生の模索期です。それから就職するとしても、生涯教育の充実により途中で進路変更することはいつでも可能なので、最初の職選びに神経を使う必要もありません。

ちなみに結婚については大きな制度的変革があり、現在、結婚は公証(登録)パートナーシップ制という新しい制度に置き換わっています。

これは簡単に言えば、昔の「内縁関係」がそのまま公式制度に進化したものです。要するに、一緒に暮らしたい二人―同性同士も可―は市町村に公正証書を提出し、パートナーとして登録されればそれで完了です。

こういう制度なら結婚ほど一大事にはならないので、パートナーシップが人生の節目という意識も未来人にはほとんどないようで、それは個人のライフスタイルの問題でしかないとみなされています。従って、「適齢期」などという言葉も死語と化しています。

一方、定年制度もないため、働きたい人は理論上は100歳でも働けますし、反対に40歳でリタイアしてもよいのです。ただ、実際上は70歳ぐらいでリタイアするのが慣習のようです。

70歳でリタイアしたとしても、平均してまだ30年余りも生きる必要がありますから、この長い老後をどう過ごすかが問題です。その点、前回も述べたように、未来人は「健康長寿」のため、ボランティアや趣味の活動に打ち込む老人が多く見られます。

ちなみにブロガーという「職」は完全自由業ですから、頭と手が働く限り生涯続けることになるでしょう。ただ、それだけでは物足りないので、もう少し積極的に社会に関わってみようと、代議員免許の取得に向けて勉強でもしようかと思案しているところです。
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by komunisto | 2013-08-06 13:33 | 人生