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草食系23世紀人

2213年10月20日

23世紀人はいったいどんな食生活を送っているのだろうか━。食いしん坊の21世紀人ならば、興味があることと思います。この点、23世紀的食生活で一番目立つのは、肉食の後退です。

20世紀から21世紀にかけては、逆に肉食の時代でした。日本のように肉食が限られていた所でも、肉食系の西洋料理が普及し、ステーキやハンバーグなどが常食のようになっていました。その結果は、肉食で起こりがちな心臓血管系生活習慣病の多発でした。

23世紀人は健康長寿ですが、その秘訣の一つが「脱肉食」にあることは明らかです。菜食習慣は世界に広がっており、元来肉食系の欧米でも菜食はもはや一部好事家の単なる「主義」ではなく、一つの食習慣となりつつあります。面白いことに、宗教が下火の一方で、仏教の精進料理のようなものが健康食として世界に普及しているのです。

なお、肉食の後退の隠れた背景として、以前ご報告したように、動物の権利保障が世界的に進み、食用動物の屠殺に関する法規制が強化されたことも指摘されています。

ちなみに、最も安易な―と、23世紀人なら評するでしょう―肉食系料理であったハンバーガーも過去のものです。本家北アメリカでも廃れ、かつてマクドナルドをはじめ、世界を席巻したハンバーガーチェーン店もありません。こうしたファストフード習慣のために肥満が広がっていた北アメリカでも、人々は痩せ型になりました。

そもそもチェーン店方式の画一的な飲食サービス自体ほとんど見られません。飲食サービスもすべて無償ですから、チェーン店で稼ぐということは想定できず、料理人がそれぞれ自分の腕と味を生かした個人営業の飲食提供所を運営するのが一般的です。今や、料理は商売ではなく、「食の芸術」ととらえられているほどです。

こうして、23世紀人は全般に「草食系」になったと言えるでしょう。そのせいかどうかわかりませんが、人々は攻撃的ではなくなり、暴力犯罪や戦争も圧倒的に減少しているのです。
by komunisto | 2013-10-20 10:13 | 生活