高機能公衆電話

2214年3月23日

23世紀、携帯電話は今や高性能化がさらに進み、一個の小型携帯コンピュータ(通称テレコン)として定着していますが、一方で21世紀には激減していた公衆電話が装いも新たに復活しているのです。

公衆電話ボックスは駅前のような集合場所だけでなく、道路沿いに一定間隔を置いて最低一箇所は設置されており、ここにも計画性の高い23世紀社会の工夫が見られます。

23世紀の公衆電話は高機能化が進んでいます。まずかつては携帯電話の通じにくい場所限定であった衛星電話が常識となっており、すべての機種で海外通話が可能です。機種によっては相手方との対面通話もできます。

また電話ボックス内に携帯電話用の充電装置も備わっているため、充電目的で利用することもできるなど、携帯向けサービスにも対応しており、携帯と接続した対面通話も可能なようです。

細かい話ですが、かつて公衆電話の常備品であった電話帳という冊子はなく、電話番号は備え付けの検索機で検索できますし、災害時に限らず、常時伝言サービスにも対応しています。さらに防音装置も完備していて、隣のボックスの通話が筒抜けというようなこともありません。

公衆電話は携帯電話が操作しづらい障碍者にとっては必需的なのですが、23世紀の公衆電話は番号の音声・ジェスチャー入力も可能な装置が備わるなど、バリアフリー対応も充実しています。

こうして23世紀の公衆電話ボックスはちょっとしたパーソナル通信室のようなもののようです。新しい酒は古い皮袋に入れるなと言われますが、電話ボックスに関する限り、この格言はあてはまらないようです。
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by komunisto | 2014-03-23 14:51 | 情報