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リユース家電生活

2214年9月1日

23世紀の生活で特徴的なことの一つは、冷蔵庫・洗濯機等の日用大型家電がすべて義務的リユース制となっていることです。その他の家電製品やガス製品、家具などの調度品についても任意のリユース制があり、広く利用されています。

この種の家財道具はすべて自前で購入、所有、廃棄することが常識だった21世紀以前の人間にとっては、前に誰が使用したとも知れないリユース製品を強制的にあてがわれることには抵抗を感じるかもしれません。

こうしたリユース制は品不足でやむを得ず導入されているのではなく、省エネと粗大ゴミ抑制のためです。23世紀の世界は環境保全を個人レベルの意識任せにせず、政策的にも強制します。そのため、大型家電のような製品については省エネ設計製品のリユースが強制され、個人的に所有、廃棄することは制限されているわけです。

リユース製品は市町村の循環事業部が製造事業者と連携して、貸し出し、修繕、更新などの管理業務を一元的に行なっていますから、住民は所帯を構えるに際しては、まず循環事業部に連絡して、製品の手配をしてもらいます。リユース契約はおおむね三年ごとに更新され、空きがあれば製品を変更してもらうこともできます。

上述したように、大型家電は強制リユースですが、任意のリユース製品も同様に市町村循環事業部で扱っていますから、主な家財道具一式すべてリユースという人も結構いるようです。

ちなみに、商業活動が廃された23世紀にはかつて家電を専門に扱っていた量販店とか、家具などの調度品を扱う大型ホームセンターのような施設は存在しません。ただ、循環事業部の倉庫兼事務所は旧ホームセンターのように製品を陳列して、選べるようになっていますが、陳列されているのはすべて見本で、直接入手することはできません。

現在、我が家でも家電はすべてリユースでまかなっていますが、品質・性能に特に不満感はなく、むしろ修繕も無償かつ迅速、引き取りも自治体がすべて行ってくれる点、一点ずつ購入し、処分しなければならなかった私有制より便利です。
by komunisto | 2014-09-01 10:23 | 生活