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眼鏡からの解放

2214年10月20日

23世紀の世界へやってきてしばらくして気がついたのは、眼鏡をかけた人を見かけないことです。目の悪い人はいなくなったのか。もちろん、そうではありません。眼鏡という器具が必要なくなったのです。

もっとも、子どもの近視に関してはよほど進行しない限り、矯正眼鏡の使用が推奨されるので、子供用の矯正眼鏡は残されています。またファッションや紫外線防護のためのサングラスも使用されるので、正確には、大人用の矯正眼鏡は必要なくなったということになるでしょう。

理由は、視力矯正手術が標準治療として定着したからです。21世紀中にもいわゆるレーシック手術法が普及し始めていましたが、23世紀の視力矯正手術は目の中にレンズを移植するというインプラント手術法です。

このようなインプラント術も技術としてはすでに21世紀から開発されていましたが、レーシックと比べて、短時間で安全に施術でき、予後も良好ということで、レーシックに取って代わったのです。こうしたインプラント術は、近視に限らず、遠視や老眼にも適用できるようになっているため、老眼鏡も必要なくなっています。

また、病気や負傷により後天的に失明した人や一部の先天性視覚障碍者向けのインプラント術の研究開発も進んでおり、視力矯正をめぐる技術の進歩には目覚しいものがあります。

それでも不慣れな医師による不手際で失明したりしないかという不安は残りますが、現在では視力矯正を専門とする矯正眼科という診療科が一般眼科とは独立して開設されるようになっており、矯正眼科専門医の資格がなければ施術できないという縛りがあるため、不幸な医療ミスがない限り、専門医による安全な施術が受けられます。

問題は費用?という心配は無用です。もう当ブログではいろいろな記事でご紹介してきたように、23世紀の社会は眼鏡のみならず、貨幣からも解放されていますから、どんな高度な治療も無料で受けられます。
by komunisto | 2014-10-20 08:36 | 衛生