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23世紀の電話事情

2215年4月13日

23世紀的システムの中でちょっと変わっているのは、電話のシステムです。現在でも、電話には固定型と移動型(いわゆる携帯)があることは変わらないのですが、固定電話と携帯電話の機能分化がより明確にされているのです。

固定電話は、家庭用としては公共機関等への事務連絡用途に限られています。例えば、警察・消防・救急への緊急連絡や災害伝言、その他の事務的な連絡用です。そういうものとして、固定電話は各世帯に必ず一台給付されます。また各種事業所には業務用固定電話が設置されていることも変わりありません。

こうした固定電話は日常の個人連絡用には使えない仕様に作られており、個人的な連絡用としては携帯電話に一本化されています。興味深いのは、行政手続き専用の携帯電話も18歳以上の市民には必ず一台ずつ給付されることです。

このようにして、23世紀の電話は固定、携帯ともに自動的に給付されるシステムとなっており、これらの給付される電話を総称して「給付電話」(給電)と呼びます。給電は正当な理由がない限り電話番号の変更ができません。

こうした給電だけでも十分生活は可能ですが、給電は番号変更の自由が制限され、機能も限られているため、多くの人は自分専用の携帯電話をもう一台所有し、ネット接続などはこちらでするという人が多いようです。

こうした自由所有の携帯電話は高機能化されており、携帯電話というより、携帯パソコンに近いので、テレコン(テレコンプティーロ:エスペラント語)と通称されています。

ちなみに、たびたびご報告しているとおり、貨幣経済が廃され、すべてが無償供給される23世紀社会では、電話料金もかからず、完全無料です。ただし、調子に乗って過度にかけ放題をすると、前触れなく通信遮断措置をかけられます。

また電信電話サービスは固定型も移動型もすべて日本電信電話機構という公企業が一括して担っているため、あまたある携帯電話会社のリストからどこにしようかと選択に迷うこともありません。無償なら独占企業体で十分なのです。
by komunisto | 2015-04-13 10:21 | 情報