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「整容室」と「頭髪院」

2215年12月9日

整髪は、いつの時代でも暮らしに欠かせません。21世紀まで筆者は理容室を利用していましたが、23世紀には理容室というものがありません。整髪業はすべて整容室と呼ばれる一種のエステサロンに一本化されているからです。

整容室とは、旧理容室・美容室を併せたようなものと考えれば間違いないのですが、散髪、整髪に限らず、顔面のお手入れまで、要するに首から上の整容全般をやるので、整容室と呼ばれているようです。そこにいるのは、整容師と呼ばれる専門職です。

整容師も旧理容師・美容師を一人で兼ねたようなものですが、ヘアカット、ヘアスタイルに限らず、エステの技術も習得した職人で、かなり厳しい修練を要する公的資格となっています。

こういうわけで、昔のように男性→理容室、女性→美容室というふり分けはもはやなく、男女とも整容室を利用しています。もっとも、21世紀には男性も美容室に行くことが多くなっていたので、その延長上にこうした一本化があるのでしょう。

一方、旧理容室に似たものとして、頭髪院という施設があります。頭髪院とは、頭髪の衛生を専門とする施設で、主に脱毛治療や頭皮ケアを行なっています。担当しているのは、頭髪衛生士という専門職です。

頭髪衛生士は整容師とは異なり、あくまでも衛生的な観点から頭髪の問題を扱う専門職です。ただし、医師ではないので、薬物投与などの医療行為はできず、頭髪・頭皮の非医療的なケアをするのです。従って、医療を要する重症の脱毛症や頭皮疾患の場合は、医療機関にかかる必要があります。

ちなみに、西洋の理容師の起源は医師だったと聞きますが、現在の頭髪衛生士は医師ではないものの、衛生職なので、起源に一部立ち戻ったような感じでしょうか。

以上、大まかにまとめると、正常な髪のセットは整容室へ、頭髪・頭皮のトラブルは頭髪院へ、というのが23世紀流です。理容室と美容室のふるい分けが今ひとつわかりにくかった時代と比べると、すっきり合理化されていますね。
by komunisto | 2015-12-09 09:36 | 生活