23世紀世界旅行記(6):アルポイ合同領域圏

2217年4月15日
アルポイ合同領域圏(Ligaj Domajnoj de Alpoj)/通称アルポイ


ゲルマニーオから、隣のアルポイ合同領域圏に移動しました。アルポイはアルプスのエスペラント語です。ここは、名称のとおりアルプス山脈を囲む以下の領域圏の合同として形成されています。

○アウストリーオ‐連合領域圏(Unuiĝinta Domajno de Aŭstrio)/通称アウストリーオ;旧和称オーストリア
○スヴィシーオ‐リヒテンシュテイノ連合領域(Unuiĝinta Domajno de Svisio‐Liĥtenŝtejno)/通称スヴィシーオ‐リヒテンシュテイノ
○スロヴェニーア領域圏(Slovenia Domajno)/通称スロヴェニーオ;旧和称スロベニア

なお、細かいことですが、上に示したように、アウストリーオとスヴィシーオ‐リヒテンシュテイノはそれぞれが複数の準領域圏から成る連邦型の連合領域圏構成を採っています。

歴史的に見ますと、アルポイは旧ハプスブルク帝国の主要領土をカバーし、おおむねドイツ語圏に属しますが、現在ではハプスブルクなどはるか昔の歴史であり、アルプス山脈の共有を意識した合同体のようであります。

リヒテンシュテイノ(旧和称リヒテンシュタイン)はかつては小さな独立君侯国でしたが、革命により君侯制が廃止された後、元来関係の深い旧スイスと合併して連合領域圏となりました。そうした歴史的な経緯からリヒテンシュテイノは特別準領域圏として広範な自治権を保持しています。

また旧スイスと旧オーストリアはかつて「永世中立国」を宣言しておりましたが、世界が一つになり、恒久平和体制たる世界共同体が確立された23世紀現在、もはやそのような中立宣言は失効しており、これも歴史の中のお話であります。

ちなみにスロヴェニーオはアルポイ合同の中で一つだけスラブ系主体の領域圏で、20世紀にはユーゴスラビア連邦を構成していましたが、ドイツ語もよく通用することから、アルポイに加盟しているものと思われます。足を運んだ代表コミューンのリャブリャナはおとぎ話に出てきそうな美しい町です。

アルパ合同領域圏全体を象徴するのは名称どおり、アルプス山脈であり、スキー競技ですが、一方で、ウィーンやザルツブルクをはじめ、クラシック音楽の里でもあります。有名なウィーン・フィルのようなオーケストラも健在で、域内では様々な音楽祭が開催され、世界中から人が集まってきます。

風光明媚で、ずっと滞在していたい場所ですが、世界旅行は前進します。次は北へ向かい、意外に知られざる芸術の里であるチェヒーオ(旧和称チェコ)に行ってみようと思います。
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