人気ブログランキング |

2012年 12月 28日 ( 1 )

とうとう新聞の購読を止めた。思えば10代の終わり頃から読み始めた新聞は、テレビに次いで長い付き合いのメディアであった。

読み始めた頃の新聞には突っ込んだ連載調査報道や、読みごたえある外部筆者の文章なども掲載され、毎日読むに値すると思えるような媒体であったが、近年の新聞にはそうした特色が失われ、横並びの当局発表記事や無難な生活雑報、スポーツ・芸能への過剰な傾斜などの人気取りも目立つ。

そういうわけで、近年の新聞に月数千円の購読料に値する価値があるかどうか疑問も少しずつ頭をもたげていたのだが、介護費などがかさむようになった家計的事情が決断を後押しした。

それでも、新聞という最も古いマスメディアにはなお長所がなくはない。画一化著しいとはいえ、まさに横一線のテレビ報道に比べれば多様なニュースの提供源とはなっているし、テレビにはない「社説」という形で社論を日々発表することから、各紙でイデオロギー的な違いも若干は残されている。

複数紙を平行購読して読み比べる余裕があれば、新聞はなお有益な媒体であるかもしれないが、我が家計がそんな贅沢を容赦しない。 

ちなみに、将来の消費増税は新聞代にかかる消費増税をも排除しない。この点、「25%」という消費税率だけがしばしば引き合いに出されるスウェーデンでは、新聞や書籍のような文化商品には軽減税率が適用されるという。

遺憾ながら日本政府にはそんな文化的センスを期待できないことも、購読中止の動機である。